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○第一話「ネガティブな平和にこんにちは!」


私の名前は「野岸 翼」。
ただの一般人‥‥と、自称していたい自称日本人です。

開始早々で申し訳有りません。

―――突然ですが

“リアルに異世界干渉しちゃいました。”


―――

―――――

――――――――




今現在、私の足下に広がる大きな街では
小規模な戦闘が起こっています。

「わー、明らかに日本じゃないよねー(棒)」

そして、少し離れたビルの高層階で爆発。
どーん。という音と共に、雲ににた形の黒い煙と赤い炎
それに混じって、窓ガラスが細かくなって飛び散るのが見えます。

私は、そんな光景が日常的に広がる世界を
1つだけ、知っていました。

「わー、平和だなぁ(ドン引き)」

そう‥‥
私が二週間後に、初めて参加する予定だったTRPGの世界
『パラノイア』です。

でも、なんで自分がそんな所に居るのかは、皆目見当が付きません。

だって、いつものように起きて
いつものように通学しようと外へ出て
電車に乗っただけなのですから。

「‥‥はは‥‥(苦笑)」

確かに私は、夢を介して異世界干渉することは度々ありました。
ありましたがっ

「視点が自分の物だけだし、夢じゃないんだよねぇ‥‥」

そう。
色々な人の視点になれるのが特徴だったのです。

でも今はそうではありません。
ここは紛れもなく、夢ではないということなのです‥‥(がっくし)

周囲を、忙しそうに徘徊している機械は
私が知っている機械と違う辺り、市民ボットなのでしょう。


これからどうすればいいのかも判らない。

今私が持っている物といったら‥‥

視線を膝の上の手元に落とすと、
そこには今度GMをする友人が作ってくれたパラノイアのルールブック。
大分読み込んだけれど、まだ読もうと思って鞄の中に入れていた物でした。

何かの役に立つのかと言われると‥‥

「う゛ーーーん゛‥‥?」

ある程度、この世界のことが理解できるかもしれない程度。
されど、その程度!

ないよりはマシ!

レッツ、ポジティブシンキング!!

ぐっと右手で拳を作った瞬間、少し後方で爆発が起きました。

「わぉっ!?」

ポジティブなんかでいられるかーっ!!!>▽<
と、とにかく安全な場所を探そう‥‥
※パラノイアの世界に安全な場所など殆どない!

そう思って、その場から離れようとした時でした。

「V様!?」

人の声がしたのです。

それは比較的近くからした声で、トコトコと足音が近づいて来ました。

「?」

辺りを見回しても、その足音の主以外に人は見当たりません。
でもVと言ったら、市民階級で言えば最上級(UV様は一応除く)です。

BかG辺りの聞き間違いかなーと思っていたのですが‥‥

「V様、こんな所に居たら危険ですよ!」

聞き間違いじゃないΣ( ̄ロ ̄!!

「そ、そうですね。私もそう思っていた所です。」

ここはとりあえず話を合わせて‥‥
でもなんで私がVなんだろう?と疑問に思った瞬間、気が付いてしまいました。

今日の服装、帽子、手袋、靴以外、全部紫じゃん!!(-v-;
(帽子、手袋、靴は黒と紫色が半々だったので総合して紫なのだろう)

い、いや、逆に考えるんだ
もし今日の格好が真っ白だったり、真っ黒だったりしたらどうなっていたかを!!!

レッツ、ポジティブシンキング!

寧ろ有効活用した方がいい。と、すぐに思考を転換させた私は
持ち前のあつかましさで、話しかけて来た人にこう言ってみます。

「では、一緒に安全な所まで連れて行って下さい。」

すると相手はニッコリと笑うと、はい、喜んで!とすぐに返事をくれました。

よ、よかったぁ。

何も持っていない、装備もしていない、無防備な状態で
しかもVだと思われるこの状況で


イルミナティなんかに見つかったら‥‥




私はこの時
その人が笑顔の裏に黒い物を持っていたことに気が付いていませんでした。

この世界に突然来てしまったことに驚きすぎて
いつもの“危険感知”の発動に気がつかなかったのでしょう。







※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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