FC2ブログ
○第三話「それでこそ現実です。に、こんにちは!」

どうもー。
真の名前を隠して「ウィン」と名乗ることになった私です。

市民証が無事に偽造(ぁ)された所で早速職場とご対面!
店長が反逆罪で居なくなったというけれど、一体どうしたのでしょうか?


特にUV様が知り合い‥‥と、いう訳でもなかったみたいです。多分。
でも、何故すぐに私(旧世界人)が入り込んでいると判ったのでしょうか?

あ、UV様はモニター越しに何処でも見られるんだっけ‥‥(--;

とりあえず‥‥
そんなこんなで近場まで飛ばされました。

流石に居城への道を覚えられるのはマズイそうで。
そりゃ‥‥そーだわね?

「で、此処から‥‥えーと、こっち‥‥?」

ただ、私にはまだ問題が有りました。

THE☆方向音痴

あろうことか、完璧を求められる世界で迷子ぉぉぉ!!!orz

これは何?お決まりですか?!お決まりなんですか?!

いえ、違うことくらい判っていますとも‥‥(がっくし)

でも、私にはまだ切り札が!
迷子になると迷子ラックで目的地に着いちゃうなんかが!!

勘を信じて歩くしかありません。

だって人と会わないんですものΣ(゜д゜;

「それにしても‥‥この辺りは静かだなぁ‥‥」

UV様に連れて行かれる前まで居た所は、あんなに騒がしかったのに‥‥
ライラたちに連れて行かれた人は、恐らく全員略式処刑されたのでしょう。

“かも知れない”まで、ぶっつぶそうとする辺り
おそらく、武装集団の人だったのだと考えた方が良さそうです。
レーザー以外の武器を使えば、上位SCだって倒せるのですから
無理ではないわけで‥‥。

ゾニサイキネシスとか、パイロキネシスとか‥‥考えるだけで恐ろしいですし
テレキネシスで持ち上げてぽーん。とかもできるんだったら本当にヤバいです。

「あれ、そういえば私は何だろう‥‥?」

思わず口に出してしまいましたが、幸いにも誰も聞いていませんでした。
とりあえず、落ち着いたらさっさとミュータント登録しに行った方が良さそうです。

そうでもしなければ処刑されてしまうのでorz

と、そんなことを考えている内に付きましたよ目的地!

「でかっ!?」

店が予想以上に大きな建物でした。
これで支店だというのだから驚きです。

「本店はどうなっているのかと‥‥?」

まぁ、この後すぐに謎が解けるのですけどね。

私が店に入ると
すぐに明るい声で「いらっしゃいませ!」と店員が迎えてくれます。

流石に軽食喫茶だけあって、店員はよく店の中を見ているようですね。
それにしっかりと髪も隠して、衛生面には気を配っているようです。
うんうん。何より何より。

内装は随分と落ち着いた色合いになっていましたから
これならIRでも気軽に入れそうです。
すごいですよ!床の色が黒いとか、感動ものです‥‥T^T

「すみません、本日よりこの店に配属されたウィンと申します。」

「あ。連絡は既に受けております。社長からお話がありますので此方へ‥‥」

ほ?社長?

そうして店員に通されたのは、カウンターの奥の奥にある地下室。
そこで、一人の背の低い女の人が椅子に座って待っていました。

「社長、新店長のウィン様がお見えになりました。」

「ありがとうございます、アリエッタ。」

私を案内してくれた店員さんはアリエッタさん‥‥と。
制服の色を見る限り、彼女のSCはGらしい。結構高い‥‥。

「あなたがウィンさんですね?」

社長と呼ばれた女の人は、長いサラサラの銀髪と白い肌‥‥
あれ、この人私知ってるような‥‥?(汗)

「はい。ウィンと申します。本日よりお世話になります。‥‥リィンさん?」

「えっ?」

あ、やっぱり‥‥。

「私は以前、あなたと会った事があったでしょうか?もしそうなら、ごめんなさい」

「あ、いえ‥‥私が一方的に少しだけ知っているだけですから、気にしないで下さい。」

「そ、そうですか‥‥?」

少し複雑だけれども、知っている人が居たので、私は少しほっとしました。

「はい。憧れだったんですよ。」

「そういわれると‥‥何だか恥ずかしいですね‥‥」

そういって、柔らかく笑う社長は‥‥私と同じく、左目を失明しています。
私は髪でそれを隠していますが、社長は目を閉じることで隠していました。

「でも、私のことをリィンと呼ぶのは一部のお客さまだけかと思っていました。」

「そうですね、その一部の方からもよくお話を聞いてましたから(苦笑)」

「なるほど‥‥」

「と、すみません‥‥話を逸らせてしまいましたorz」

私の悪い癖です。

「あ。いえいえ、私の方こそ、すみません。えっと、本題に入りますね。」

社長には実際、名前がありません。
元飼い主の人に、名前をつけて貰えないまま自立してしまったのです。

そして、この軽食喫茶の名前からとって
一部のお客さんが「リィン」と呼ぶようになったのでした。

店の名前は‥‥「クイーン・ゼロ」
リィンとは、ゼロという意味です。

リィンさんは、この店の事やら何やらを色々と説明してくれました。

上の店が大きいのは、本店に付属しているからだそうで
リィンさんが居ない時は私が本店の方も切り盛りするということになるようです。

‥‥というか、そこから反逆者が出たってヤバくないですか?
私そんな設定作った覚え全くないんですけど‥‥
どうやら、私が考えた仕様ともまた違うようです。

「うーん。理想と現実ってこういうことかな?」

「はい?」

「あ、ごめんなさい、何でもないです‥‥(苦笑)」

それともう一つ‥‥

営業スマイル

「ウィンさん、笑ってみて下さい」

「わ、笑って‥‥笑う‥‥こ、こう‥‥でしたっけ?」

笑うのが苦手なの、忘れてましたorz

「‥‥えぇと‥‥」

流石のリィンさんもちょっと困り気味です。

ものすごく引きつった笑みの私は、そのまま固まっていました。
別にわざとじゃないんですよ‥‥
笑う練習だってしています。その上でこうなんですっorz

でも、市民となったからには完璧でなければなりません。

「頑張って練習します。」

「そうして下さい。接客をしていれば自然と笑えると思いますけど」

「あ、確かに‥‥」

その通り過ぎて、二人でクスリと笑います。

「そうそう。そうやってちゃんと笑えるんですから、大丈夫ですよ。作る方の笑いも」

「はは‥‥(苦笑)」

「さて、最後に‥‥」

「?」

「結社についてです。」

来た。

この世界といえば、秘密結社の存在です。

通常、FCCCPと反ミュータント組織の様な公認の結社以外は
所属をしている事自体が反逆とされていますが
市民の殆どは“普通”所属しているといいます。

そして、この軽食喫茶

実は結社です。

でなければこんな地下があるわけないじゃないですかΣ( ̄ロ ̄!!

「はい。」

「ウィンさんが何処から来たのかは判りませんが‥‥
 この喫茶で働くからには同時にこの結社にも所属していただくことになります。」

「はい。」

「その契約の印として、この書類に色々と記入して下さい。」

そう言ってリィンさんが渡してきたのは‥‥

「‥‥‥‥。」

英語の書類Σ(   llll

いや、読めないわけじゃないんですけど‥‥
言葉は何故か通じても、文字はやっぱりダメだったみたいです。
現実ってそんなに甘くないですよね!

言葉が通じるだけ幸福です!ありがとうございます!

「どうしました?」

「いえ。少々、お待ち下さい‥‥」

私は、先ほど貰った市民証を見ながら書類に記入して行きました。
市民証、便利だわ‥‥(--;

そんなことで、言葉の勉強もかなり頑張らないと危なそうです。
本気で読めないのが来たら詰みますからね!!

書き終わった書類に、さっと目を通すリィンさん。

「あら‥‥もしかしたらご近所さんかもしれませんね。」

特に不備もなかったらしく、寧ろ住所に目を付けられてしまいました。

「そうなんですか。」

「はい。それを含めて、今日から宜しく願いいたしますね!」

リィンさんの笑顔は、とても素敵でした。

私がそう言う風にデザインした所為もあるかもしれない。
けれども、それとはまた別に‥‥。とても、素敵でした。

「はい、よろしくお願い致します!  ‥‥ところで社長?」

「はい?」

「自分のアビリティースコアを閲覧する方法って‥‥どうするんでしたっけ?」

「えっ‥‥」

まずいことを聞いてしまっただろうか、とも思ったのですが‥‥

「もしかして、トラブルシューターを引退して長いのですか?」

「え、ええ、そうなんです。だから自分の記憶が正しいか確認したくて‥‥」

本当は、トラブルシューターなんてやったことはありません。

するはず、から此処へ来てしまったのですから。
まぁ‥‥夢の中では体験していますが、自分では経験無しと言った方が正解なのです。

「なるほど。それなら‥‥市民証を出して下さい。」

「はい。」

「それを裏返して、軽くタッチアンドスライド」

「タッチアンドスライ‥‥おぉ!」

「見られましたか?」

「はい、ありがとうございます!」

TRPGなら、キャラクターシートが有りますが
ここはリアルにそういう世界なので、シートは無く‥‥
代わりにこの市民証がシート代わりとなるようです。

もう一度タッチすると
自分の姿と共に、グラフがぼんやりとしたホログラムで表示されました。

ぉぉ、なんてハイテクなんだ。

「その機能は、味方に自分の能力を知らせる時に使う物ですね。」

リィンさんも、懐かしいと言いたげな声で零します。



名前:ウィン-V-ALA-1
性別:?
年齢:?
筋力:1(0)
器用:18(0)
俊敏:1(0)
あつかましさ:20(8)
メカ適応:1(3)
感受性:20(11)
MT能力:26(6)
幸運:26(6)
耐久性:5
HP:26

「‥‥‥‥(苦笑)」

あれ、というか性別とか年齢はどこ?(汗)
作ることに関しては確かに感受性なので間違ってはいないかもしれませんが‥‥。

「あなたも見事に後方支援型ですね‥‥私はこんな感じです。」

名前:???-V-ALA-1
性別:女
年齢:23
筋力:1(0)
器用:20(0)
俊敏:1(5)
あつかましさ:20(8)
メカ適応:18(8)
感受性:20(11)
MT能力:26(6)
幸運:26(6)
耐久性:5
HP:26

※両者共に職場・結社修正込みです※

「社長はメカにも強いのですね‥‥」

「頑張りましたから(苦笑)」

「ですよね‥‥」

知ってます。
‥‥知ってます。

でも、待てよ?
ということは‥‥あの双子も居る‥‥?

「それにしても‥‥」

「?」

「ウィンさんは、背が高くていいですね‥‥」

「ああ‥‥162cmですからね‥‥」

「私も、それ位ほしかったです(苦笑)」

リィンさんは、この世界で生まれた“天然物”だから
発達が悪くて、背が低いのです。

私より20cm低いので、私はずっとその場に座って話をしていました。

「確かに、社長が168cm位あったら、とてもカッコよかったと思います。」

「‥‥。」

「でも、そのままでも十分にカッコイイと思いますよ。綺麗ですし。」

「ふふ、ありがとうございます。
 同じように言ってくれる人が青年の他にも居るのには驚きましたが‥‥」

「‥‥(嗚呼、やっぱり居るんだ‥‥双子)」

「で、お店の制服なのですが‥‥」

「‥‥」

「性別「?」って‥‥どっちをお渡しすればいいでしょう?」

私もそれは気になりました。

「似合うと思った方でいいですよ(苦笑)」

「そう、ですか‥‥じゃあ、髪が長いので頭はこっちで、服はこっちにしましょう。」

「半々ですかΣ( ̄◇ ̄!?」

副店長兼社長補佐、性別不明な制服で頑張ります。




※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
関連記事
スポンサーサイト
Secret