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○第二章第十五話「ミゼルとユミル 中編」

どうもー。
トラブルシューターはエミルと現地へ向かいました。
しかし、ちょっとしたトラブルが起きそうなのは何でしょうね。









「ここから反応がありますね。」

ユミルが立ち止まった場所は以前
CPUがR&Dと共にあるものを開発した際に使い
それっきりになっている建物だった。

既に人の出入りがないので、手入れもされておらず
見た目はかなり‥‥宜しくない。

R&D社員のメンバーは当時のことを知らなかったようだが
こういう場所があるということだけは聞かされていた。

「本当にあったのねぇ」

「ふふ、楽しそうじゃないか。」

「それでは、私は別のルートから潜入しますので、これで。」

「あ、はい。ありがとうございました。ユミル様」

トラブルシューターたちは正面玄関から入ることになったのだが
いきなり壁にぶつかることになった。

それは‥‥

「おいおい、この扉ロックされてるぜ?」

当然のことと言えば当然なのだが、扉はかたく閉ざされていた。
どうやら、ドアの隣にあるパネルを操作すれば開くらしいのだが
生憎ロック解除のパスワードなどがわかるわけがない。

「どっかにヒントないかなぁ?」

そういって辺りをくまなく調べ始めたのはLEAC社員のメンバーだ。

こういう時、必ずどこかにヒントがあるというのが面白い話である。

「ヒントぉ?」

「うん、例えばー‥‥実はそれは使わないとか!」

パラノイアあるあるなのだが
どう見ても呼び鈴でしかないものを使わないケースもある。

このメンバーは、それを考えたのだろう。

「じゃ、俺は逆にこれを調べてみるわ。側面とか何かあったりしないかな?」

「ほんじゃ、アタイはこの扉そのものを調べるかねぇ」

「私は見てることにするわ。見張る役も必要でしょ?」

「え、えと、私はどうしたらいいでしょう??」

「ソーニャも見てていーよ!怪我されたらお弁当食べらんないもん。」

「は、はい。ではこの辺りから見てますね。」

トラブルシューターではあまりないのだが
ソーニャはエナジーフィールドの札を持っていた。

だから、ミュータントだからといってチームメンバーに処刑されることもないし
その能力を駆使して誤射を防ぐなどのことだってできる。
そういった意味で盾になれるため、ご機嫌をとったり無事の確保をしたりして
味方に付けておこうと考えるメンバーも少なくはない。

まぁ、このLEAC社員はトレッキーなので、それ以前の話だったりするのだが。

結局‥‥

「なんだよ、この扉ロックもなんもされてねーじゃんか?」

扉を調べていた???社員が、あきれた風に言うので見ると
彼女が片手で扉を持ち上げていた。

引いたり押したり、横にスライドしたりではなく
下から持ち上げるだなんて‥‥あまり考えないだろう。
(この扉は、シャッターのような見た目をしているわけではない。取っ手がある。)

「うぉ、マジだ!良くやった!」

「ありがとー!!」

「うん。異常なしね。じゃ、逝きましょうか。」

「そ、その発音が怖いですΣ」

トラブルシューターたちは中へ入ると、まず床と壁と天井の色を確認した。

床の色は主に黄色~青だったが、ところどころに赤い場所がある。
彼らのSCはO(オレンジ)なので、赤いところを踏めばいい。

壁は黄色だったため、バランスを崩して手をついたりすれば即アウトだ。
警備ボットが徘徊している。

「この色の配置‥‥けんぱだ!」

トレッキーのメンバーが、目をキラキラさせて言ったが
他のメンバーには「?」だった。

「先行くから、同じ風について来てね~」

他のメンバーが理解していないのを無視して
早速遊び要素を見つけてテンションが上がったメンバーは
1人(ケンケンパをしながら)先へと進みだした。

それを見て、慌ててついていったのはソーニャ。
彼女が遊んでいると処刑されるのを防ぐためだ。

「あ、これ移動しやすいですよ!いい運動にもなります!」

フォローも忘れない。

残された3人は顔を見合わせて、順番を譲り合っていたが
結局リーダー命令で、リーダーが一番最後に跳ぶことになった。

さて、これも良かったのは最初の道だけである。

途中からもっと難しくなったのだ。

‥‥というのは‥‥

「これってR&Dの開発じゃないよな?(怒笑)」

「ええっと~‥‥導入している会社は実際にあるわよ?」

およそ10m間隔で、0.5秒毎に床の色が変化する床が
トラブルシューターの目の前に続いていた。

「アタイらへの挑戦状ってワケか。」

「此処を通るのですね‥‥」

「なあ、お前なんかまたいい案ないの?」

リーダーが、トレッキーのメンバーに問いかけると
トレッキーのメンバーは難しい顔をしながら床を見つめたので

「あと5秒以内に答えろよ。完璧な市民だろ?」

と、催促したが、そこまで言った時には既に答えが出ていたらしく

「今!」

ソーニャの手を掴むなり、全力疾走で走り出した。

ソーニャは一瞬何だか判らなかったが
すぐに色の変化にパターンがあることを把握した。

1つ目の区間を通り過ぎる頃に、次が通れる色になり
通り過ぎた区間は通れない色になる。
‥‥それを、ずっと繰り返しているのだ。
だから、1歩手前でジャンプして次の区間を踏めばギリギリSC違反にはならない。

慌てて残りの3人も付いていったが、出遅れたために警備ボットに処刑されていた。




この頃、ユミルは裏から侵入して狭い通路を潜り抜けていた。

広いところに出たらすぐに汚れを落とせるように、
携帯クリーナーとハンカチと水の所持も忘れては居ない。

「ミゼル‥‥今、お姉ちゃんが行くからね。」





※気が向いたら挿絵、後で挿入します。
※フィクションです!フィクションです!くしゃみの効果音ではありません(
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